資産運用に強くなるには、リスクがどうして生じるのか、その要因について理解する必要がありますが、その場合、まずリスクを『個別要因』と『市場要因』に分けて考えてみることが重要です。
個別要因によるリスクは、株式や債券を発行する個別企業の要因に基づくもので、事業活動の不振や業績悪化によって、その企業が発行する株式や債券の価格が下落することをいいます。『信用リスク』とか『事業リスク』とも呼ばれます。最悪の場合は倒産により企業の株式や債券が紙切れになってしまいます。信用リスクや事業リスクの高い企業への投資はうまく行けば高いリターンを得られる一方で、失敗すれば紙切れになってしまう危険もあり、基本的には回避すべきリスクといわれます。複数の企業の銘柄に分散投資することにより、個別企業のリスク要因はできるだけ避けるのが基本です。 |